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2023年8月期 第2四半期決算

司会:説明会の開催に先立ちまして、昨年11月に代表取締役社長に就任いたしました、小池学より皆様にご挨拶がございます。小池社長よろしくお願いいたします。

ご挨拶 代表取締役社長 小池学

小池社長:本日はお忙しいところ、弊社、決算説明会をご視聴いただきまして、誠にありがとうございます。株式会社三栄建築設計の代表取締役社長を務めております、小池学でございます。私は2004年8月に当社に入社し、入社以来、19年間家づくりに邁進してまいりました。その19年間は、思い起こせば、リーマンショックや東日本大震災をはじめ、度重なる困難の連続の日々でございました。いま、その荒波を乗り越えてこられたのも、本日、ご視聴いただいております、投資家、金融機関の皆様方のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

当社の強みは、コーポレートメッセージにおきまして「同じ家は、つくらない。」と表現しております通り、同じものが2つとない、オンリーワンの家づくりでございます。創業より培ってまいりましたその想いに、昨年より、お客様の暮らしにより、寄り添うべく「暮らしに、妥協しない。」というメッセージを新たに追加しております。5ヵ月後の2023年9月29日に当社は創業30周年を迎えます。30周年は大きな節目ではございますが、私たちは、次の30年を見据えて、これからも引き続き「同じ家は、つくらない。」と「暮らしに、妥協しない。」という2つのメッセージに込めた私たちの想いを形にしていきたいと考えております。どうぞ、これからも引き続き変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

2023年8月期 第2四半期ハイライト

吉野副社長:それでは2023年8月期 第2四半期、ハイライトからご説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。まずは、連結業績でございます。

売上高622億9900万円、前年同期比、0.4%増。営業利益36億8900万円、前年同期比30.8%減。経常利益31億3400万円、前年同期比48.8%減。親会社株主に帰属する四半期純利益としましては、13億6400万円、前年同期比65.1%の減となっております。
主なハイライトと致しましては、メルディアグループの拡大に向けて、積極的なM&Aにより、新たに4社を連結子会社としております。
また、アメリカのアルファ社が黒字に転換しており、グループシナジーを発揮して高利益企業へ変革を目指しております。また、賃貸収入事業が好調でございまして、前年同期比で増収・増益を達成しているという状況でございます。
続きまして連結業績の推移になります。

先ほども申し上げました通り、売上高につきましては前年同期比0.4%増という形で、このような推移となっております。

続きまして、M&Aによる業容拡大としまして、太陽ビルデイング・宇伸恒産を完全子会社化しております。
2022年9月8日付で株式会社太陽ビルデイングの発行済み全株式を取得しまして、同日付で同社及びその100%子会社である宇伸恒産株式会社を連結子会社としております。
続きましてメルディアDCによるM&Aです。

連結子会社である株式会社メルディアDCにおいて、建都住宅販売株式会社及び大祥建設株式会社の発行済み全株式を取得し、完全子会社としております。

続きましてMAIです。MAIにつきましては大阪支店を新たに出店しております。2022年12月9日付で株式会社MAI初の支店として、大阪市淀川区にオープンしておりまして、今後は大阪支店を中心に関西エリアで事業展開に邁進してまいります。

外部コンテストの受賞としましてYKK AP2022年エクステリアスタイル大賞におきまして、キッズデザイン賞を受賞した神奈川県藤沢市遠藤の物件が、YKK APが主催する分譲街並み・公共施設部門ベストスタイル賞を受賞しております。

その他に、ニチハサイディングアワード2022において、三栄建築設計、メルディアDC、マックホームのグループ各社において、数多くの物件で受賞をさせていただいております。

学生支援につきまして、建築を学ぶ学生を支援すべく、従来から取り組みを行っております、学生向けの様々な審査会への協賛を行っております。

住宅設計競技と致しまして、三栄建築設計におきまして、松原住宅計画という形で設計コンペティションを実施しております。その中で外部建築家作品として最優秀賞を受賞しました、こちらの物件の販売をスタートしております。受賞作品のコンセプトとしまして、住宅と店舗の両方を一度に実現できるということで、これまでの建売分譲住宅にはない、新しい試みとして始めております。

その他に、SDGsの一貫として「親子で学ぶSDGs」メルディアの森、植樹体験ツアーを実施いたしました。2022年10月23日に箱根と御殿場の山間に位置するメルディアの森にて開催しております。当社は日本の森林問題・環境問題について、住宅用木材における積極的な国産材利用を推進するべく、今までの取り組みを今後も、より一層深めていきたいと考えております。

また2022年9月にJPX日経中小型株指数の構成銘柄に選定されております。

「同じ家は、つくらない。」という従来からのコーポレートメッセージがございまして、より、この想いを追求していくために新たにコーポレートメッセージ設定させていただきました。
「暮らしに、妥協しない。」というフレーズになりまして、メルディアの家だからこそできる、オンリーワンの邸宅をこれからも追求してまいります。このメッセージの込めた想いとしましては、従来の「同じ家は、つくらない。」の理念のもとにデザインされた個性的かつ美しい家や、街並みを目指し、他の分譲住宅ではかなわない、メルディアの家だからこそできるオンリーワンの邸宅を、これからもお客様の声に寄り添って創っていくという想いを込めております。
こちらのメッセージは、2022年12月15日付の当社の公式ホームページリニューアルに伴い制定をさせていただいております。

続きまして2023年8月期通期業績予測です。
2023年8月期の業績予測につきまして、2022年10月14日に公表しております、売上高1,500億円、営業利益111億6300万円、経常利益105億円、親会社株主に帰属する当期純利益は68億1700万円に、現時点では変更はございません。

通期業績の推移はこちらでございます。
続きまして、配当につきまして、昨期と同様に年間の配当金を75円とさせていただいております。配当性向については23.3%を予想しております。公表しております、配当性向30%に向け、いち早く皆様に還元できますよう、しっかりと企業努力を続けていきたいと考えております。
私からの説明は以上になります。

榎本本部長:それでは、第2四半期の決算概要につきましてご説明させていただきます。

まずは売上高につきましては前年同期より、微増ながら第2四半期として過去最高となる622億9900万円、前期比0.4%増を達成しております。しかしながら、売上総利益については、88億4100万円、前期比12.3%減、そして営業利益は36億8900万円、30.8%減、経常利益で31億3400万円、前期比48.8%減となっております。また、特別損失として、投資有価証券の評価損を7億4000万円、計上しておりまして、親会社株主に帰属する四半期純利益は13億6400万円、こちらは前期比63.1%減となっております。セグメントごとに後ほどご説明をさせていただきます。

続きまして販売件数の推移に関しましては、戸建分譲事業の引き渡し件数が37件増加しておりまして、前期643件から680件となっております。続いて請負注文件数ですが、前期75棟に対しまして、103棟と増加をしております。仲介引渡件数でございますが、こちらは自社グループでの販売が、大きく増加しておりまして、前期289件に対しまして、505件となっております。

それではセグメント別の業績の概要を見てまいります。まずは不動産分譲事業でございます。販売用アパートの件数が前年同期で29.4%となりまして、売上高が減少をしております。また建築コストの上昇により、戸建分譲事業の利益率が低下したことにより、利益が減少をしております。
不動産販売事業におきましては、収益性の悪化により棚卸評価損3億2900万円を計上しているものの、相場の上昇に伴い高利益率の物件の販売が進捗したことで利益率が大幅に改善をしております。不動産請負事業につきましては、メルディアDCにおける原価削減の取組みなどが奏功し、利益率が改善しております。また米国のアルファ社の大型工事が順調に推移しておりまして、黒字に転換をしております。賃貸収入事業に関しましては、テナント誘致、稼働率の向上などにより売上高、利益が上昇しております。

グラフで見るとこのような状況でございます。
売上高において前期620億円から、戸建を含む不動産分譲事業が、マイナス66億円、そして不動産販売事業でマイナス8億6000万円、不動産請負事業で75億円のプラス、賃貸収入事業で1億7000万円のプラスというところで、売上高、622億9900万円となっております。
営業利益に関しましては、前期53億3200万円でございましたが、不動産分譲事業でマイナスの27億円、そして不動産販売事業で3億9000万円のプラス、不動産請負事業で6億2000万円のプラス、賃貸収入事業で4100万円のプラス、全社費用等で6100万円のプラスとなり、36億8900万円というのが当第2四半期の結果でございます。

販売費及び一般管理費においては、前年同期が47億4300万円という実績に対して、今期51億5100万円となり、8.6%前期より上昇しております。こちらについての主な要因は人件費の増加でございます。今後の成長に向けた人員増加に伴う費用の増加になっております。

続きまして、営業外収益・費用でございます。
株式会社太陽ビルデイング及びその100%子会社であります、宇伸恒産株式会社の連結子会社化に伴いまして、株式取得関連費用と致しまして3億6800万円を計上しております。

続きまして、連結貸借対照表にまいります。棚卸資産が大幅に増加をしております。こちらは今期においては販売予定がかなりの下期偏重になっておりまして、大幅に上昇しているという状況です。また、M&Aによる負債の増加がございました。これらの結果、自己資本比率が、37.5%から35.7%となっております。

棚卸資産の概要につきましては、売上高については前年同期と同水準で推移しつつ、棚卸資産については、前年同期に比べて大幅に増加をしているという状況です。前年同期末850億円から、当第2四半期末1125億円になっており、下半期の販売に向けて、商品が積みあがっているという状況でございます。

 

続きまして、キャッシュフローの概要でございます。
営業活動のキャッシュフローはマイナス171億円となり、これは棚卸資産の増加に伴う、数字の変化でございます。投資活動キャッシュフローにつきましては、マイナス93億円となり、主にM&Aによる子会社株式の取得による支出が大きなものとなっております。
財務活動におけるキャッシュフローに関しましては、商品在庫を増やすにあたり、借り入れをおこなっていることで、39億7200万円となり、前年同期から増加をしている状況で期末のキャッシュの状況につきましては、132億9800万円という結果となっております。

以上を持ちまして、本決算の概要について説明をさせていただきました。