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2022年8月期 第2四半期決算

(吉野副社長)三栄建築設計取締役副社長を務めております吉野満と申します。
本日は私がご説明させていただきます。
宜しくお願い致します。

2022年8月期 第2四半期ハイライト

それでは説明に入らせていただきます。
第2四半期のハイライトと致しまして、連結業績から入らせていただきます。
売上高 620 億 7600 万、前年同期比 11.8%増、営業利益 53 億 3200 万、前年同期比 31.7
%増、経常利益 61 億 2700 万、前年同期比 42.3%増。
親会社に株主に帰属する四半期純利益 39 億 900 万、前年同期比 46.6%増となっております。

第2四半期累計期間における過去最高の売上高・各利益を更新いたしました。
2022 年4月4日に第 2 四半期の上方修正をしております。
また、アパート分譲事業が引き続き高い成長を継続しておりまして、販売件数も前期の 2 倍となります 68 件となっております。

不動産販売事業が好調な推移を維持しておりまして、高額帯の販売が進捗し、売上高・利益とともに前期と比べ大幅に上昇致しました。
また、ウッドショックによりコストの上昇があるものの、戸建分譲住宅に関しましては利益率が大幅に上昇致しました。

業績の推移と致しましては表の通りとなっております。


当社で新しい CM を作らせていただきました。
ラグジュアリーな空間をコンセプトと致しました新 CM を作成しておりまして、昨年の年末年始、この GW にテレビ及び YouTube などでデジタル発信を行いまして、新たなるアピールを進めていきたいと思っております。

また、グットデザイン賞 ベスト 100 を、戸建分譲住宅の「ニセカイジュウタク」がグループ初受賞いたしました。
この「ニセカイジュウタク」は当社独自の設計コンペの優秀作品でございまして、お客様のご要望を多数いただいた為、今後当社の注文住宅でも取り扱いをしていく予定です。
また、「メルディア高機能木材研究所」を、壁と屋根の全てが国産杉 CLT の制作寸法最大かつ最小板厚の折板構造という、日本初の試みで建設し、こちらもグッドデザイン賞を受賞しました。

その他にも、外部のコンテストの受賞も多数いただいております。
また、「火打ちレス金物」一般販売を開始致しました。
日本初となる、火打ち梁をなくした開放的な吹き抜けを実現可能とする金物になっております。

こちらは、グットデザイン賞 2019 年受賞作品の一般販売という形で開始させていただいております。
これによりまして「火打ちレス金物」によりまして構造上の安全を確保しつつ、居住空間のより美しい豊かな生活空間を実現することが可能となっておりまして、更なる住空間のデザイン向上に寄与しております。

続きまして、住宅設計競技 2021「松原計画」といたしまして、一般部門・学生部門の2部門を設けました、当社主催の第 3 回目となります設計コンペを実施させていただきました。若手建築家を応援し、実際の住宅建築予定地に建築と販売を前提とした設計コンペティションでございます。
本コンペの最優秀作品「松原ハウス」は販売に向けてプロジェクト進行しております。

また、子会社のメルディアアセット・マネジメント(株)が第一号ファンドを運用開始致しておりまして、「メルディア・グリーンリカバリー1号」という形で組成させていただきました。
当社および子会社である(株)MAI が保有する新築木造アパート、国産材を使用した棟を含めて合計 29 棟を投資対象として運用を開始させていただいております。

また、事業拡大に向けまして、東京都立川市に「メルディア立川」2022 年2月に開設させていただきました。
支店内での土地の仕入れ、企画・設計・工事までを一貫しておこない、MAP2023 の基本方針であります業務効率化、エリア拡大の供給、グループの認知度アップを図るため、今後も3月に「メルディア津田沼」、4月に「メルディア越谷」、5 月に「メルディア松戸」を開設する予定です。

また、ロサンゼルスの子会社で「イングルウッドプロジェクト」が完成しております。
連結子会社のアルファ社による工事の元、「SORA」アパートメントが完成し、現地ファンド会社に引き渡しが完了しております。
ロサンゼルスの子会社も業容拡大に向けて順調に推移をしております。

また、事業拡大に向けまして、東京都立川市に「メルディア立川」2022 年2月に開設させていただきました。
支店内での土地の仕入れ、企画・設計・工事までを一貫しておこない、MAP2023 の基本方針であります業務効率化、エリア拡大の供給、グループの認知度アップを図るため、今後も3月に「メルディア津田沼」、4月に「メルディア越谷」、5 月に「メルディア松戸」を開設する予定です。

また、ロサンゼルスの子会社で「イングルウッドプロジェクト」が完成しております。
連結子会社のアルファ社による工事の元、「SORA」アパートメントが完成し、現地ファンド会社に引き渡しが完了しております。
ロサンゼルスの子会社も業容拡大に向けて順調に推移をしております。

また、メルディアリアルティ本八幡支店を開設させていただきました。
こちらは、メルディアリアルティの8店舗目となりまして、千葉県においては初の出店でございます。
今後とも、メルディアグループの最前線の販売部門として MAP2023 の基本方針でございます戸建分譲事業の拡大を実現しグループの認知度アップも図ります。

また、日本経済新聞社が発行します、「日経 MJ」において、設立6年目と間もない中でランクインをさせていただきました。
メルディアリアルティは前年度伸び率も 59.3%と急成長をしております。

中期経営計画(MAP2023)

続きまして、中期経営計画(MAP2023)について説明をさせていただきます。
主力事業である戸建分譲事業の拡大を軸に周辺事業及び子会社を含めたグループ全体の拡大を目指して参ります。具体的には、長期計画で 5000 棟を供給できる戸建分譲会社に成長させて参ります。

現在、子会社も多数あり、三栄建築設計を親会社とします総合生産企業グループとして今後も M&A を積極的におこなっていきながら、グループの拡張を進めて行きたいと考えております。

拡大を目指して参ります。
また、引き続きデザイン性・居住性の高い住宅を追及することで顧客満足を獲得し、企業価値向上を実現して参ります。
これらを実現するために、具体的に3つのアクションをおこなってまいります。

まずは、分譲事業(分譲・注文)の拡大をいたします。
三大都市圏、都市部エリアでの供給の強化。
建築コスト及び製造間接費の削減による利益率向上。
業務の効率化、システム構築による生産性向上・事業回転期間の改善。
また、積極的な展示場展開による注文住宅ブランドの浸透と供給の拡大を図ってまいります。
さらには、メルディアリアルティの拡大による自社グループの販売割合の向上を図ります。

2 番目に子会社周辺事業における成長でございます。
外部環境における変化に応じた投資事業の多角戦略構築、ファンドの組成、リスク管理、ストック事業の創造、海外事業におけますリスク管理体制の構築、メルディア DC の経営管理体制強化と建築業における新規顧客獲得による持続成長を実現してまいります。最後にグループシナジーを生み出す子会社の戦略の実行いたします。

3番目といたしましては、持続成長を実現する「自走人材」の創造でございます。
新卒採用の拡大し、自走する社員を作るため研修制度を拡充しております。
また、次世代の経営陣を作っていくための経営マネジメントの人材の育成等、様々な研修や啓蒙活動を実施しております。
また、働きやすい環境を作るために、時勢に見合った働き方を構築いたします。働き方改革やダイバーシティ推進を進めて行きたいと考えております。

続きまして資本政策です。
財務体制の改善といたしまして、事業回転率を高め、借入期間短縮を実現致します。
投資事業に係る在庫管理の徹底や、事業ポートフォリオ全体を見直し、
自己資本比率 40%以上、ROE 25%以上を目標いたします。
また、資本コストを意識した経営で企業価値向上を目指してまいります。

株主還元・配当政策といたしましては、配当性向 30%を目標とし、継続成長とともに、安定した配当を実施させていただきます。
その他には、IT 戦略の強化として、システム強化により「お客様へのトータルサポート」、
「事業効率化」、「グループシナジー」を創造致します。 M&A 戦略によりグループの拡大も図ってまいります。
主に首都圏、中京、関西圏における当社供給エリアでの事業シナジーが望める企業を積極的に検討しております。

今後も当社の事業の拡大目指し、積極的な M&A を進めて行きながら、コア事業でございます戸建分譲の拡大を目指します。
この度組織変更を実施しまして、支店を一度統合しました。
我々の強みを原点回帰し、全社員の教育、また、今一度の足場作を行うために、家づくりの原点に立ち返って社員教育を徹底いたします。
今期からは事業部制に変更し、事業部を分けて行きまして、支店、営業所という形で、業容拡大のために衛星店舗を増やして行きながら、地域密着の店舗展開をおこない、事業の拡大を図っていきたいと考えております。

これらを継続していきながら、家づくりのクオリティを高め、お客様への価値(バリュー)の創造を追及することにより、ますます顧客に喜ばれる住宅を作ってまいります。
これは競合ライバル社にも見劣りのしない家、さらには、一歩も二歩も先に行ったデザイン性をお客様にしっかりと訴求することによって、業容拡大を図っていきたいと考えております。

私からは以上でございます。

(司会)続きまして榎本本部長宜しくお願い致します。

2022年8月期 第2四半期決算概要

(榎本本部長)
それでは、私から第2四半期の決算の概要について説明をさせていただきます。

売上高においては、過去最高の売上となります、620 億円の売上、そして売上総利益は 100 億円を超えることが出来ました。
営業利益は 53 億円、経常利益は 61 億円になり、第2四半期累計期間における過去最高益を更新しております。

セグメント別に業績を見てまいります。
不動産分譲事業でございますが、昨年実績に対してほぼ横ばいというような売上高になりました。
棟数は減じておりまして、これはウッドショックの影響で資材の調達において、遅れが生じて下半期にずれ込んでしまっているということが要因となっております。
しかしながら、引き続き販売は好調でありまして、営業利益については昨期 43 億円から
26%増となる、54 億円の営業利益を上げることが出来ました。
続いて、不動産販売事業でございます。
こちら大型不動産の売却がございました。
高額高利益帯の物件の販売が業績に大きく貢献をしております。
昨年度 30 億円から 81 億円、営業利益も 1 億 1,000 万円から 8 億 5000 万円となり、大幅に増加となっております。
続きまして、不動産請負事業となります。
メルディア DC の受注については引き続き好調に推移しております。
さらには、三栄建築設計の注文事業においても好調に推移をしております。
売上高は 18%増となっております。利益について大幅に減じておりますが、これは事業自体の利益の減少ではなく、今期から連結決算に致しました、アメリカのアルファ社の連結営業損失を計上したことによって、利益が減少をしております。 賃貸収入事業におきましては、ホテル用資産の保有目的変更による減価償却の開始による販管費が増加が要因となり減少となっております。

昨期との対比ですが、不動産販売事業が大きく売上高に寄与していると言うところでございます。
利益についても分譲が非常に好調で、高い利益を得ることができましたので、こちらの利益増、 そして不動産販売事業の利益増という所が今期の業績に寄与しております。

続きまして、販管費の概要をご説明いたします。
金額は若干の増加はありますが、売上高対比は減少しています。
金額の増加の要因としましては、企業として成長を続ける上での人材の確保が要因でございまして、人員増に伴う費用が上がっております。
しかしながら、売上高は増えておりますので、販管費率としては 7.8%から 7.6%という推移となっております。
新卒採用なども積極的におこなっておりまして、昨年、今年と 100 名を超える人材を確保しておりますので、そのような影響で販管費が増加となっております。

続きまして、営業外損益の概要でございます。
今期に入りましても蔓延防止の期間中においては出勤制限をしておりましたので、新型コロナウイルス感染症に関する政府からの助成金が計上されております。
また、ベトナム関係の事業において配当金の計上をしております。
国内での投資事業に関しまして、運用益が計上されております。
営業外費用については前期と比較しても、大きな増減はございません。
このような要因によって、非常に営業外収益が大きくなっているという結果でございます。

続きまして、連結の貸借対照表でございます。
総資産につきましては 1417 億円、昨期末の 1451 億円から 33 億円増加しております。
主な要因と致しましては、たな卸資産の増加でございます。

たな卸資産状況はは、来季も引き続き成長を続けていくべく、積極的に在庫を確保しているのと、ウッドショックの資材搬入遅延等の影響で、上半期引渡予定の物件が多少下半期にずれているというところも含めて、棚卸資産が増加しております。
成長して行くための原資という考えにおいては、非常に好調に在庫は確保できていると言う状況でございます。

続きまして、キャッシュフローについてご説明いたします。
営業活動のキャッシュフローは-102 億円と言うことで大きくマイナスとなっておりますが、たな卸資産の増加という所がこちらの要因でございます。
投資活動については投資組合等からの収入が計上されており、20 億円のプラス、財務活動キャッシュフローについては土地の仕入れをおこなっておりますので、短期借入金を増やしているという所が要因となっております。
また今回、ユーロ債の 100 億円が長期借入から短期借入に振り替えております。
このような関係で短期借入金が増加しております。

キャッシュフローの概況は、こちらのような形でございます。 357 億円から 307 億円に減少をしております。

2022年8月期 通期業績予想

続きまして通期の業績予想でございます。

今期の売上高は 1541 億円、そして営業利益は 120 億円、経常利益は 112 億円を予想しております。
親会社株主に帰属する当期純利益については 70 億 5400 万と予想をしております。昨年から増収減益という予想で公表させて頂いておりますが、要因としましては、ウッドショック等々による原価の上昇を含めたものとなっております。
現時点でおいては、こちら業績予想の修正はいたしませんが、さまざまな要因を加味していきながら数字を精査しております。
今後必要に応じて、速やかに公表をさせていただきます。

業績の推移といたしましては、過去最高の売上高と若干の減益という計画ではございますが、現時点において販売は非常に好調でございまして、原価の上昇もございますが、利益は確保できている状況が続いております。
そのような形で今期、まずは、期初に公表致しました、売上利益の達成を目指して進んでいる次第でございます。

配当について

続きまして、配当についてでございます。

今期の一株当たりの当期純利益は 332 円 48 銭を予想しております。
前期と比べて1株利益はマイナスの予想を出しておりますが、配当については据え置きとさせていただき、配当性向は 22.6%の予想でございます。

Appendix

最後に、ご参考までに簡単に今期の当社の取組みについてご説明させていただきます。

今期より多様性のある働き方に向けて、各拠点及び一部子会社についてはフリーアドレス化を実現しております。
私共の家づくりというのはバトンタッチで造っていくわけではなく、チームで一つのプロジェクトを受け持つというスタイルですので、このような形で社内コミュニケーションを
活性化していくことで、自由に意見が出来やすい環境を作り出しております。

また、それに伴い固定のデスクトップパソコンを全てノート PC に切り替えて、リモートワークも可能な働き方に向けて変革をしております。

さらには、「メルディアアクションプラン」にもございますように、業務効率化に向けて、新しいシステムを現在制作中です。
このような取り組みを通して、より効率的に事業が回るような仕組みを開発中でございます。

子会社のメルディア DC においては「いえーるダンドリ PRO」とシステムを導入しております。
このシステムは、住宅ローンの業務を簡潔化する為、担当ではなく、アプリを活用して最もお客様に適した住宅ローンを採用できる仕組みで、このような形で DX 推進に取り組んでおります。

また国産材活用推進といたしまして、当社ではウッドショック前から国産材に切り替えるという方針を出しております。
その取り組みの結果、一棟あたりの国産材使用率が 97%を実現しております。

また、秋田杉の活用推進のために、秋田県において「あきた材パートナー」の登録をさせていただいております。
また、SDGS の観点から「森林を生かす都市の木造化推進協議会」の会員となっております。このような取り組みを通じて、三栄建築設計としても、国産材活用に取り組んでいるところでございます。

また、オープンハウスグループ様、ケイアイスター不動産様と共に設立した、日本木造分譲住宅協会も積極的に活動しております。
ウッドショックの中で国産材の活用推進に向けて積極的に取り組んでおります。

このような形で、当社の第2四半期は非常に好調な業績を上げることができました。
引き続き、下半期も好調を維持できるよう頑張ってまいりますので、宜しくお願い致します。